みなさんにご協力いただいたテーマ作投票の結果、2023年10月クールのテーマ作が決定しました🎊
10月からの「深める文学作品」は…
安部公房『箱男』(新潮文庫)です!
Amazonリンクはこちらから
ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶり、都市を彷徨する箱男は、覗き窓から何を見つめるのだろう。一切の帰属を捨て去り、存在証明を放棄することで彼が求め、そして得たものは…?
日本文学史に輝く天才作家、安部公房。ちょうど来年、生誕100周年を迎えます。
文学の森メンバーにも絶大な人気を誇る作家であり、投票では、カポーティ『ティファニーで朝食を』が途中まで首位を入っていたのですが、最後の二日間でガガガッと『箱男』が抜き去りました。
安部公房は『砂の女』、『箱男』、『壁』、『他人の顔』など数々の名作で知られますが、なかでもアイデンティティを主題にした『箱男』は、平野さんが『ドーン』や『ある男』を書く際に参考にしたというほど、平野さんに影響を与えた一冊です。
ちなみに本作は、永瀬正敏さん、浅野忠信さん、佐藤浩市さんら出演で、来年映画化される予定です(詳細はこちら)。映画公開に先駆けて、原作をじっくり読み深めましょう!
それでは、引き続き、「文学の森」をよろしくお願いいたします。