ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶり、都市を彷徨する箱男は、覗き窓から何を見つめるのだろう。一切の帰属を捨て去り、存在証明を放棄することで彼が求め、そして得たものは…?


平野啓一郎の解説で古今東西の文学作品を読み深める「文学の森」
10月からの「深める文学作品」は…安部公房『箱男』(新潮文庫)です!

【イベントスケジュール】
10月14日(土)11:00〜 メンバー同士で『箱男』を語り合う読書会
10月31日(火)19:30〜 平野啓一郎がライヴ配信で解説する『箱男』
11月30日(木)19:30〜 平野啓一郎×島田雅彦──対談で解き明かす『箱男』




日本文学史に輝く天才作家、安部公房。ちょうど来年、生誕100周年を迎えます。

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『砂の女』、『箱男』、『壁』、『他人の顔』など数々の名作で知られますが、なかでもアイデンティティを主題にした『箱男』は、平野啓一郎が『ある男』を書く際にも参考にした作品です。

ちなみに本作は、永瀬正敏さん、浅野忠信さん、佐藤浩市さんら出演で、来年映画化される予定です(詳細はこちら)。映画公開に先駆けて、原作をじっくり読み深めましょう!

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それでは、引き続き、「文学の森」をよろしくお願いいたします。