私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。──


文学の森、2024年4月からのテーマ作品は……吉本ばなな『キッチン』です!
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同居していた祖母を亡くし途方に暮れていた桜井みかげは、田辺家の台所を見て居候を決めた。友人の雄一、その母親のえり子さん(元は父親)との奇妙な生活が始まった。絶望の底で感じる人のあたたかさ、過ぎ去る時が与える癒し、生きることの輝きを描いた鮮烈なデビュー作にして、世界各国で読み継がれるベストセラー。


軽快でありながら美しい独自の文体と、どんな状況でも希望を持って生きる愛すべき登場人物たち。吉本ばななさんの作品は世界中で評価され、中でも代表作『キッチン』はイタリアでもベストセラーになるなど、国境を超えて愛されています。

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3月までがドストエフスキークールということで、続く4月は「明るく、面白く、何も考えなくても楽しめる作品にしよう」ということで、この作品に決まりました。

一度読んでも、しばらくするとまたあの世界に戻りたくなるのが、『キッチン』の魅力。
言わずと知れた名作ですが、この機会にあらためて読み深めていきましょう!

【イベントスケジュール予定】
4月13日(土)11:00〜メンバー同士で『キッチン』を語り合う読書会
4月30日(火)19:30〜平野啓一郎がライヴ配信で語る『キッチン』
5月25日(土)14:00~ゲストと語り合う『キッチン』 ※調整中につき日時変更の可能性あり