映画化絶対不可能。文学史を永遠に塗り替えた斬新さで、類まれなる愛を描き出した物語。
新潮社公式サイトより


文学の森、2025年1月からのテーマ作品は……ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』(新潮文庫/鴻巣友季子訳)です!
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「いいですとも。あした、晴れるようならね」
スコットランドの小島の別荘で、哲学者ラムジー氏の妻は末息子に約束した。少年はあの夢の塔に行けると胸を躍らせる。そして十年の時が過ぎ、第一次大戦を経て一家は母と子二人を失い、再び別荘に集うのだった──。

二日間のできごとを綴ることによって愛の力を描き出し、文学史を永遠に塗り替え、女性作家の地歩をも確立したイギリス文学の傑作。


つい先月、20世紀を代表する名作のひとつ、ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』が、鴻巣友季子さんの翻訳で新たに文庫化されました。これが大反響で、発売即重版、Xでも『灯台へ』に関する投稿が軒並み拡散され、話題になっています。

そこで、「文学の森」でも、文学界隈で今一番ホットな作品のひとつであり、「世界文学を読み歩く読書サークル」を名乗るならいつかは取り上げなければと思っていたこの名作を、ついに取り上げることになりました!

「"意識の流れ"という手法を確立した」
「リアリズムのあり方を一変させた」
「フェミニズムの先駆者となった」
など、さまざまな文脈で評価されるヴァージニア・ウルフですが、実は私(岡崎)も作品を読んだことはありません。

『灯台へ』を読んで、みなさんと感想を語り合えることを楽しみにしています!

【今後のイベントスケジュール】
10月31日(木)平野啓一郎×渡辺祐真──短篇小説の作り方
11月(日程未定)映画『本心』に関連したライヴ配信