『パンとサーカス』島田雅彦    読了。@Natsu さんのブログに勇気をもらい(?)長編に取り掛かりました。ら、どの部分も面白い!スパイ映画を見ているような臨場感と、普段のほほんとしている民衆=私、への危機感の提示。フィクションとノンフィクションをたゆたう面白さと怖さ。政治は文学と切り離されるものではない、どんな文学にも、生活にも、政治は絡んでいる、との島田先生のお言葉に、政治をサーカスとして見てる自分の視点にも気が付きました。パンのために考えて投票しよう。

法政大学でのセミナー を聞けまして、盛り上がっていたのはやはり登場人物のネーミング。女性4人「ワルキューレ・カルテット」のうち、「砂漠谷絵里」はすぐ気が付きましたが、「田島波瑠」タージ・マハルには気がつかなんだ。4人全員もじっているそうです。内容には関係なかったりもしますが。
チャーリーズ・エンジェルみたいなのがいいなあと、「チャーリーになりたいんです」と先生のお言葉、面白かったです。

ちなみに森の皆様に伝えたいエピソードが一つ。登壇者から一つ前の作品に触れられたのですが、「それね~、平野…平野啓一郎が前に連載してたのが3ヶ月長引いて、余力で書いちゃいました」とのこと。『本心』の後だったのか、そして作品一つ生まれてしまいましたよ⁉と、1人画面のこちら側で盛り上がっておりました😅