2023年4月クールのテーマ作が決定しました!

4月からの「深める文学作品」は…
大江健三郎『セヴンティーン』・『不意の唖』です。

いずれも岩波文庫『大江健三郎 自選短編』に収録されています。
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大江健三郎さんといえば……(とあらためて紹介する必要もないくらいですが)ノーベル文学賞も受賞した名実ともに日本を代表する作家さんであり、平野さんもデビュー前から熱心に作品を読み、その凄まじさに「自信を失ってしまった」というほど敬愛する作家でもあります。

その圧倒的な才能にすっかり自信喪失したもので、今読み返しても、溜息が漏れるばかりである。傑出した小説家は、近代以降の日本の文学史に何人もいるが、小説というのは、こういう人こそが書くべきなのだということを、大江さんほど痛感させる小説家はいないように思う。

(書評より抜粋)


(以下、追記)
大江さんが先月3日に逝去され、図らずも追悼企画のような形になってしまいました。日本文学を牽引してきた大江健三郎作品を、皆さんと一緒に読み継いでいくことができればと考えています。

ライヴ配信では、平野啓一郎が作品の創作背景を解説し、そのあとに参加者とのQ&Aを行います。平野さんとは個人的な関わり合いもあった方ですので、作品読解だけでない、大江さんの人柄が伺えるリアルなエピソードも、ライヴ配信で聴けると思います。

日本文学史に輝く作品の数々を残した、大江健三郎さん。平野啓一郎の視点で、その魅力を深く味わいましょう!


それでは、引き続き、「文学の森」をよろしくお願いいたします。